山道に住所はないと知った日
生まれて初めて運転していた車がパンクしました。
それまではめちゃくちゃお洒落な休日だったんですよ。
朝起きて、ピザでも食べたいねーなんて言って、軽井沢まで2時間のドライブです。
ランチの後、ちょっとのんびりしてから帰路に着いた矢先、
雪の残る峠道を下っている最中にそれは起こりました。
とりあえず脇道に車を止めて、ロードサービスに電話したんですが、
妙に嫌な予感が…。
なぜなら、ケータイの充電が5%しかない!
そして、「いまどこにいますか?」の質問に正確に答えられないじゃないですか。
土地勘のまったくない山の中ですし、近くに目印になるような建物なんてありません。
(後で現場を航空写真で見てみたらこんな感じの場所でした)
考えてみれば当たり前なんですけど、山道に正確な住所なんてないんですね。
都会っ子の自分には新鮮な発見でありました。
ケータイの残量を気にしながら、
Googleマップに表示された謎の数字(たぶん緯度と経度だと思う)を伝えるも、
ちょっとそんなこと言われてもわからないですねと言われる始末。(ですよね)
あ、とひらめいて、現在地のスクショを送ろうとしてもなぜか送信できず…。
不安ばかりが募ります。
ほら、この時点で残り1%ですよ…。
そして、唯一のヒントである「ドギーブートキャンプ」を何度も連呼しました。
そして待機すること約3時間。
レッカー車のお兄さんが我々のことを探し出してくれました。
めちゃくちゃカッコよかった。優しかった。
慣れた手つきであっという間にスペアタイヤを履かせてくれました。
(フルーツポンチの村上さんに似てた)
その後、お兄さんに高速道路の入り口まで道案内をしてもらい、
何とか東京まで帰れたという次第。
帰りのサービスエリアでケータイの充電器(車でできるやつ)を
速攻で買ったのは言うまでもありません。
スペアタイヤのため、高速なのに70キロしか出せず、
帰宅したときはすでに夜中の0時を回っておりました。
非常に疲れた休日でした。
(この後、災難が降りかかることなど知らず、パン屋ではしゃぐ私)
M島
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