風邪のお供
GW後半、体調崩してしまったのです。
そうなるとずっとネトフリ→本→アマプレのループ生活なんですね。
体調が悪いときは、
・自分よりつらい世界の話を見る、読む
・刺激のない日常ルーティーン系の漫画を読む(例:サザエさん、動物のお医者さん、よつばと!)
が私の作法なのですが、今回はそんななかでのおすすめを振り返ります。
1 アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した
これは邦題が素晴らしいですね。
TLで見て、タイトルで「ぜってー読む!!」と決めました。原題はHIREDで、雇われ人という意味。
倉庫労働での単純作業(重労働)は昔からあるけど、悪い方に進化を遂げた単純労働が、いかに人を精神から殺しにくるかがわかります。
てかこういう仕事こそロボットがやればいいのだよ。
便利の裏には絶対見えない底辺労働者がいる。ウーバー怖い。ネオプロレタリア文学。
猫好きは号泣必死とされる「家猫ぶんちゃんの1年」が読みたくて買った短編集。
この漫画家さん知らなかったけど、コミックQUEとか、大学生の頃よく読んでいた風味の、懐かしいタッチ。
とりたててドラマティックではない短編なのがいい。奇をてらいすぎてないのもいい。
でもそれでいて、つまらないわけではない。まさに体調不良時にぴったり!良い漫画さんを見つけた!
3 この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。
生活保護。
誰しもがもしかしたら対象者になる可能性があるかもしれない社会保障。
だけれども、
ほとんどの人が自分には無関係と思って過ごしているもの。
この著者の場合、生活保護を抜け出したいと本人が申し出ても、タチの悪いメンタルクリニックに鴨にされてしまったせいで、不要な薬を打たれ(←やってることロボトミーやぞ!)生活保護をキープさせられたり。むしろ悪化していく。
「こんな状況なら死んだほうがマシ、って思うっちゃうかもな…」と、正直、思ったね。
そんな地獄から這い上がった著者を心から尊敬します。
と同時に「普通」のすばらしさ、普通をキープすることの難しさを再認識した。
足るを知る、である。
あとこれ表紙デザインがとても良い。
4 私がオバさんになったよ
タイトル買い。100本ノックで出てきたタイトルらしい。
ジェーン・スー氏曰く「タイトルは犬笛みたいなもの。届く人にだけ聴こえる」。私には届きました!
私の大好物「ジェンダー問題」でよくでてくる人物たちとの対談で、自分の考えをまたアップデートするのによかった。だけど対談なので重くないし難しくない。
心に残ったのは、脳科学者の中野信子氏が言っていた「マイノリティが結局は生き延びる」ということですかね。
5 UOMO 2019年 06 月号
風邪引いた時、むしょーに読みたくなるのが男性ファッション誌。
今回は高橋一生がきれいなおばさんに見えたUOMOにしてみました。が、特集次第ではPenとかもいいのよ。
車とか雑貨とか、カルチャーページで扱ってるものも、大人になるとむしろ、男女関係なく興味もてるような質のいいアイテムが載ってて、別世界。それが良い。
サンドウィッチを食べるにはこの服、オムライスならこの服とか、意味不明なコーナーがあって楽しかったな。
祐真朋樹とか藤原ヒロシとかってこういう雑誌に居るんだね。見た目が二人とも占いババみたいでいつも間違う。
Mbe
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